鑑賞者より

鑑賞者より

一人のためでも世界のためでもない芸術の答え

昔から、変わらないこと。

継母に虐げられる。女王に毒殺される。魔女に監禁される。

家を焼かれ拷問される。大切な人を殺される。親友にすら裏切られる。

並べてみれば、童話も君たちもそんなに大きく違わないだろう?

最後には強くて美しく真摯な『王子』に救われる。そんな物語。

いわゆるシンデレラストーリーってやつかな?ちょっと違うか。


童話の不幸は、最終的に掴む幸せを引き立たせるためにある。昔はみんなそうだった。

輝く幸せに照らされた物語。ありきたりだけど、なんだかんだみんなそういうのが好きだから生き残ってこれた物語。

君たちだってそうだろ?


うん、わかるよ。真っ直ぐに同じって言うには残された傷が大きすぎる。

大体、君たちの人生は最後に「幸せに暮らしました」って書いてあるわけじゃないしね。未来なんて決まってない。どうにだって転びうる。それこそ、天災で突然全てを失うことだってある。


目の滑る文章にはそろそろ飽きてきただろう?本題は一つだけなのに引き延ばして申し訳ないね。本題に移ろうか。僕が伝えたいのは、

「不幸そのものがいつの間にか輝きに成り代わっている」ってことさ。

幸せを磨くための不幸が、いつの間にか不幸を輝かせるための幸せになっちゃいないかい?

ああ、違う違う。別にそれが嫌なわけじゃないさ。むしろ大好きだよ。僕からしちゃあ、自分一人が観ていた作品を皆が好きになってくれて、それぞれが要素を取り入れて作った芸術が一大ジャンルになったような気持ちさ。


アハハ、回りくどい言い方をしている自覚はあるさ。最後に一つ、僕からの頼みを聞いちゃくれないかい?

「これからの君たちは幸せに生きてくれ」

強い光が、より過去の影を濃く強く目立たせてくれる。あんまり強烈すぎれば眼が灼けて影すら見えなくなっちゃうから、そんなことはないように。ただただ平凡な、童話じゃ「幸せに暮らしました」の一言でまとめられるような平穏の中に生きてくれ。


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ギャラリーでしかない僕の話を聞いてくれてありがとう。今日は折角のいい天気なんでね、散歩でも行ってくるよ。傘は忘れちゃったけど、濡れ鼠だって悪くないだろ?

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